3月1日　日経CNBC出演コメント

【本日の日経CNBC出演時のコメント】

2月相場は、コロナワクチンの接種開始から、コロナ後を見据えた動きとアメリカや各国の金融政策が緩和継続でNYダウは高値を更新しましたが、月末は一転して米金利上昇から短期需給中心の相場で有る事や決算イベント一巡に行き過ぎへの警戒感からNYに引っ張られるように日経平均も大きく調整する事となりました。

マーケットでは、バブル崩壊などの意見も有るようですが、個人的には未だコロナイレギュラーの修正局面であり、金融政策や追加の経済対策も継続されることから短期の修正と考えます。国単位の問題では無くグローバルでの問題だけに早々政策が転換する事は考えにくいと思われます。また、早期の利上げは足元の景気を引っ張り雇用問題や新たな産業・インフラ投資などに逆効果となる可能性もあります。

当面は、グローバルで免疫力獲得と国内景気回復がメインとなり年央まで継続される可能性が高いと考えます。また、免疫力獲得後の景気対策は継続されると考えます。当面は、各国共に内需を中心としてインフラ整備に共通のテーマとしての脱CO2や5Gなどの通信ネットワークと景気好転から資源獲得競争や安全保障など新たなグローバルでの枠組みでの権益奪取が再び開始されるでしょう。国内においても同じく、コロナ・オリンピック後の景気回復へ注力される事から、継続される骨太政策に防災減災や安全保障や5Gなどのネットワークなどへの投資が活発化しそうです。

政策についても、企業の溜まった内部留保を如何に投資に向けるか期待されます。

3月は、期末であり決算の内容もですが、コロナ後を見据えて強気の予想を立てれるか注目されます。当面の日経平均のトレーディングレンジは、27,500円から30,500円と想定します。本決算では、当初かなり低めの想定をしていた企業も多いと考え第３Qの内容からある程度のEPS上昇を期待。下値切り上げ相場を想定します。

《注目銘柄テーマ紹介》

❖決算期待・・・SONY（6758）・村田（6981）・イビデン（4062）・トヨタ（7203）・三井物産（8031）他

❖5G・ネットワーク・・NTT(9432)・NEC（6701）・富士通（6702）他

❖防衛・宇宙・・・・三菱重工（7011）・IHI(7013)・三菱電機（6503）・明星電気（6709）他

❖財投・インフラ・・大成建設（1801）・大林組（1802）・コマツ（6301）・日本製鉄（5401）・JFE（5411）他

記：中島肇